【岐阜】鮨たなか実食レビュー|おまかせコースの値段・口コミ・満足度


岐阜市で、本格的な江戸前寿司を堪能できる名店があります。

お店の名前は、『鮨たなか』。
JR岐阜駅から徒歩20分、名鉄岐阜駅からおよそ徒歩15分ほど。街中の喧騒を少し離れた地下一階に、そのお店は、ひっそりと佇んでいます。

こちらのお店は、完全予約制です。寿司好きの知人から紹介されて、初めて伺いました。
実際にいただいてみると、厳選された食材の旨味を引き出す高い技術と丁寧な仕事ぶりには、ただ驚かされるばかりでした。

海なし県である岐阜県にありながら、本格的な江戸前寿司を味わえる店として、多くの寿司好きに親しまれています。

では、なぜここまで『鮨たなか』は人々を惹きつけるのか?
今回は、実際に私が夜のコースでいただいた内容と感想を、撮影した写真と共にご紹介しつつ、お店の魅力に迫ります。
また、最後に実食したのは2024年10月です。店舗情報については、記事公開時点で確認した情報をまとめています。


この記事が、『鮨たなか』に訪問してみたいと思われた方々の、お役に立てれば嬉しいです。

目次

伝統的な江戸前鮨を支える、親方の丁寧な仕事と職人技

なんといっても、『鮨たなか』の魅力は、寿司を握る親方の実直で確かな仕事ぶりです。

親方は、魚を寝かせることで旨味を引き出す、伝統的な「江戸前鮨」の技法を大切にされています。
通常であれば締めた魚をそのまま握ることが多い中、こちらでは魚の種類によって熟成させる日数を細かく変えているのだそう。例えば「コハダは4日ほど寝かせて味わいを凝縮させている」と、親方自ら丁寧に教えてくださいました。

また、「煮はまぐり」には濃厚な江戸前のタレを合わせるなど、魚とシャリを一緒に口へ運んだ時の一体感まで考え抜かれています。

飲食店で手間をかけること自体は当たり前かもしれませんが、職人のこのような日頃の地味な積み重ねこそが、本番の味の質に表れるのだと実感します。

実際にお寿司をいただいてみると、一貫ごとに親方の細やかな神経と、繊細で丁寧な仕事ぶりが伝わってきました。
素材本来の味わいを最大限に生かそうとする親方の真摯な姿勢と、丁寧な仕事。
これこそが、『鮨たなか』の魅力なのだと感じました。

『鮨たなか』の象徴|魚の熟成管理を徹底する、昔ながらの「氷冷蔵庫」

この日は二人で伺いました。
私たちがカウンター席に着くと、正面に鎮座する「氷冷蔵庫」が目に飛び込んできました。

今の時代ではめったに見ることができなくなった貴重なもので、親方が特注でオーダーされたと誇らしげにおっしゃっていました。細かな価格までは聞けませんでしたが、会話の節々から高価なものだったことが伝わってきます。

一般的な冷蔵庫と異なる点は、氷冷蔵庫は食材が乾燥せず、最適な湿度と温度を一定に保つことができます。そのため、寿司ネタとなる魚の水分を余計に奪うことなく、良い具合に旨味を引き出せるのだそうです。

まさに『鮨たなか』の極上の江戸前寿司を支える、無くてはならない存在なのだと思いました。

【氷冷蔵庫イメージ画像】
残念ながら、私が伺った日は忙しそうで、写真を撮るチャンスがありませんでした。
冷蔵庫の画像はフリーのイメージ画像を使わせていただいてます。
『鮨たなか』にあった氷冷蔵庫は、もう少し色が薄い白っぽいヒノキの木で出来ていました。

ブレス(管理人)

今度伺った時は、忘れずにカウンター内に鎮座する貫禄の氷冷蔵庫の写真を、撮らせていただこうと思います。

『寿司道一筋』を貫く親方の向上心と努力が、一貫の寿司に現れる

『鮨たなか』の親方は、その昔、岐阜では名だたる名店「すし八」で長らく修業を積んだ後、独立されたそうです。

実際に伺った際、カウンター越しに親方とお話ししていると、休日であっても魚の仕入れや店のことを常に考えていらっしゃることが伝わってきました。
日々、より良いお寿司をお客様に提供したいという思いから、絶えず研究と努力を重ねておられる姿勢がしみじみと感じられます。

この後紹介させていただきますが、いただいたお寿司にも、こうした日々の地道な積み重ねが、一貫一貫の美しさと、美味しさとなって見事に表れていました。

『鮨たなか』の「おまかせコース」の内容と値段は?

『鮨たなか』には、今まで数回伺ったことがあります。

お昼は営業しておらず、夜のみの営業で、お料理は「おまかせコース」のみとなっています。
私たちが頼んだのは、当時の価格で17,000円(税別)の「おまかせコース」です。
現在は、もう少し値上がりしているかもしれません。

特に魚好きの私が嬉しかったのは、お通しにお刺身がたくさん出てきたことです。
おつまみのお刺身だけでも十分に満足できるのですが、やはりお寿司と言えば、ピリッと酢の利いたシャリと一緒に魚を食べたいですよね。

ということで、お待ちかねのお寿司が出始めました。全部で10貫ほど。
最後の赤出しとデザートはタイミングを逃し写真に収めていませんが、フルコースのお寿司のうち8〜9割は写真に収めました。その内容を以下にご紹介します。

「ヒラメ、マグロ、スルメイカ、甘エビ」のお刺身の盛り合わせ

最初に差し出されたのが、上の写真の緑の色合いが混じった板皿に美しく盛り付けられた「ヒラメ、マグロ、スルメイカ、甘エビのお刺身」です。
一番最初に目を奪われたのは、全体的な彩りの美しさでした。

手前左側のヒラメから一口いただくと、淡白ながらも上品な甘みがあり、新鮮さが際立っていました。
口の中で噛み締めるほどに、旨味がじんわりと広がっていきます。

その次、左奥のマグロは脂がよくのっていて、身がとろけるような柔らかさでした。
わさび醤油と一緒に食べると、この上ない美味しさに、思わず顔がほころびました。

大好物のスルメイカは、ねっとりとした食感。
口の中でとろけていくような心地よい噛み応えと、強い甘みがありました。

そして、その右隣にあるのが甘エビです。ひと口いただくと身はプリッと弾け、濃厚な甘みと旨味が口いっぱいに広がり、新鮮さを隠せない素材の食感に至福のひとときでした。

どのお刺身も新鮮なだけでなく、それぞれの素材が持つ本来の美味しさを、親方の江戸前仕込みの技によって、丁寧に引き出しているように感じました。
やはり仕入れの段階から全く違うのでしょう。
『鮨たなか』の親方の確かな目利きと、寿司職人としての確かな貫禄を感じました。

「タコのお造り」と「シメサバのお造り」

寿司ネタの中で1番好きなのは、シメサバ!

寿司ネタの中で1番好きなのは、シメサバ!
次は「タコのお造り」と「シメサバのお造り」です。

なんといっても、私はお寿司屋さんで一番好きなネタを聞かれたら、自信を持ってこの青魚を答えます。
その締め具合や酢加減ひとつで、お店が自分好みかどうかが分かるほど、私はこの一貫の仕上がりに強いこだわりを持っています。
時期や仕入れ状況によってはメニューに並ばない時もありますが、『鮨たなか』でも、こちらを用意して差し出してくださり思わずテンションが上がりました。

一口味わうと、絶妙なサバの身の締め具合でした。
何日間寝かせたのかは分かりませんが、ほどよく脂がのってねっとりとした鯖の舌触りはこの上なかったです。
そっと口に含むと、ほどよく利いた酸味が豊かに広がり、至福の満足感の中でゆっくりと味わいながらいただきました。


新鮮さが際立つタコのお造り


左にあるのは、タコのお造りです。
上の写真のようにこのタコの姿があまりにも美しくて、思わずあらゆる角度から何枚も写真を撮りました。

タコは新鮮であるほどコリコリしていますが、こちらのタコも最高に新鮮でした。
肝心のお味も当然ながら非常に美味しい。ひと口いただくと、噛み締めるほどにタコ本来の甘みが深く広く口の中に行き渡ります。
身が新鮮でタコ特有の噛みごたえがあります。
タコの身の美しさと、お皿の色の美しさを兼ね備えた一品。

私はわさび醤油が大好きなので、たっぷりのわさび醤油をつけながらいただきました。
タコの刺身にわさび醤油はよく合いますね。

器とのコントラストが美しい、赤貝の刺身

次は赤貝です。

上の写真のように、真っ黒で艶やかな漆の板皿の上にちょこんと盛り付けられた赤貝。
その姿は見事で、漆の黒と赤貝の鮮やかな色合いのコントラストに、「なんて綺麗な赤貝」と、目を奪われました。
しばしその佇まいの美しさに見惚れたあと、そっと口に運ぶと、赤貝特有のコリッとした小気味よい食感に続いて、濃厚な甘みがじんわりと広がります。
噛み締めるほどに赤貝の持つ磯の香りと旨味が増していき、抜群の鮮度の良さに、思わず心が解けてしまいました。

見た目の美しさだけに留まらず、素材の新鮮さがダイレクトに伝わってくる一品でした。

ヒラメの握り

次は、「ヒラメの握り」です。
上品で白身の姿の美しさが際立つ、スマートな容姿に、思わず見とれてしまいました。

ヒラメには丁寧に包丁の切れ目が入れられており、そこには親方特製のタレが美しく塗られています。
「このヒラメは、一体何日ほど熟成させたのだろう?」そんな職人の手仕事に思いを馳せながら、口に運びました。

口に含んだ瞬間、ヒラメの繊細な甘みが、シャリと一体になって広がっていきます。
ヒラメに染み込んだタレの旨味が、魚の美味しさと重なり、絶妙なバランス。

白身魚は青魚に比べると淡白なため、私は少し物足りなさを感じることもあるのですが、この一貫は、ヒラメ独自の旨味が感じられ、親方の実直で丁寧な仕事ぶりが、うかがえました。

「白身魚って、本当はこんなに旨みがあったんだ」と、目から鱗が落ちるような感覚です。

正直、これまでヒラメはそこまで好物ではなかったのですが、ここで、美味しいと思える一貫に出会えたことが、とても嬉しかったです。

トロまぐろの握り

お次は、「トロまぐろの握り」。

大好きな握りです。この脂ののった艶やかなマグロの姿といったら……。
カウンター越しに、親方からトロの握りが器に乗せられた瞬間、思わず喜びで顔がほころびました。

口に運ぶと、とろけるようなマグロ本来の旨味が一気に広がり、「やっぱりお寿司にはトロがなきゃ」と思ってしまいます。
シャリとうまく絡み合った、滴るほど脂がのったマグロを噛み進めていくほどに、身がふんわりと溶けていきました。ここまで脂がよくのっているのに、上品な後味です。

このトロなら、いくらでも食べられてしまいそう。
上質なマグロの素材の良さと、親方の真面目で繊細な仕事ぶりを感じさせてくれる一貫で、口福のひとときです。

『鮨たなか』の食事を楽しむために、お昼を控えめにしたことは正解でした(笑)。味わうお寿司の美味しさが際立ちました。

平貝の貝柱・海苔巻き


コース料理も、いよいよ終盤です。 次は、「平貝(タイラガイ)の貝柱」です。

実は、私はこの平貝の貝柱を、初めてこちらのお店でいただきました。 その時に味わった、強い弾力と歯ごたえ、そして濃厚な甘みにすっかり感動してしまったのです。 以降、『鮨たなか』で出されるメニューのなかでも、個人的に特に印象深い一品となっています。

海苔に巻かれた、この肉厚な貝柱をひと口頬張ると、パリッとした海苔の心地よい食感から始まり、そこから平貝ならではのしっかりとした弾力のある歯ごたえが感じられ、たまりません。噛み締めるほどに上品な甘みと旨味が口いっぱいに広がりました。

「いくらでも食べたい!」
貝柱が大好きな私は、思わず心の中でそう叫んでしまったほどです。

「だし巻き卵とかんぴょう巻き、赤だしで」締める、寿司のおまかせコース

残念ながら写真を撮り忘れてしまいましたが、このあとは「だし巻き卵とかんぴょう巻き、赤だし」の締めへと移ります。

実は、私はお寿司屋さんの鉄板である「甘いだし巻き卵」がさほど得意ではないため、今回は代わりにきゅうり巻きをいただきました。

卵料理やだし巻き卵自体は大好物なのですが、どうしても卵に砂糖が入った甘い味付けが馴染めません。 昔から卵焼きといえばシンプルな塩味に慣れ親しんでいるため、お寿司屋さん特有の甘い味付けが少し苦手なのです。

そのことを事前にお伝えすると、親方は快く対応してくださり、代わりにきゅうりの海苔巻きを出してくださいました。ゲスト一人ひとりの好みに寄り添う、こうした細やかな配慮と一流のサービスが本当に嬉しかったです。

さっぱりとしたきゅうり巻きは海苔がとても香ばしく、いくらでもお腹に入っていきそうな勢いでした。
そして、最後にいただいたちょうどよく温められた赤だしが、身体に染み渡るようで心をほっこりとさせてくれます。
心地よい余韻を残す、素晴らしい締めくくりでした。

もうお腹がいっぱいでしたが、実はこのあと、大好物のシメサバを2貫もおかわりしてしまいました。親方の丁寧な職人技が一品一品に光る、大満足の「おまかせコース」です。

一緒に訪れた知人は、毎年京都の江戸前寿司店を訪れるほどの寿司好きです。
そんな方が、「わざわざ京都まで行かなくても、岐阜で本格的な江戸前寿司が食べられるなんて」と呟いた言葉が、今でも深く心に残っています。

この一言に、『鮨たなか』の技術力の高さが、すべて集約されているようでした。

『鮨たなか』の口コミ・評判|実際の訪問者から見る評価

『鮨たなか』の口コミを調べてみると、丁寧に仕込まれた江戸前寿司や、親方の細やかな仕事ぶりを高く評価する声が多く見られました。

寿司の美味しさはもちろん、一貫ごとの素材や調理方法について親方が丁寧に説明してくださる姿勢にも、好印象を持たれる方が多いようです。

また、記念日や大切な方との食事などに利用される方も多く、「落ち着いた空間で本格的な江戸前寿司を楽しめる店」という印象を持たれている方も多く見受けられます。

完全予約制のおまかせコースのため、気軽な食事というよりも、時間をかけて職人の技と本格的な江戸前寿司をじっくり味わいたいシーンに向いているお店だと感じます。

私自身も実際に訪問してみて、単に高級な江戸前寿司をいただくだけではなく、親方の素材へのこだわりや、一貫ごとに込められた丁寧な仕事から、お客様を大切にされている温かさが伝わってきました。

『鮨たなか』を予約する時の注意点

『鮨たなか』は完全予約制のため、予約が必須です。

特に週末や記念日シーズンは予約が埋まりやすいため、余裕を持って数週間から1か月ほど前には予約を入れておくと安心です。

また、苦手な食材や食品アレルギーがある方は電話で予約時にあらかじめ伝えておくことをお勧めします。
可能な範囲で親方が対応してくださるため、当日も安心して食事を心ゆくまで楽しむことができます。

『鮨たなか』は駐車場を完備されていないため、近隣のコインパーキングか公共交通機関を利用することになります。とは言え、有料のパーキングはお店から徒歩数十秒のところにあり、周辺にも有料駐車場が豊富にあるので、駐車に困ることはなさそうです。
徒歩の場合は名鉄岐阜駅からは徒歩約15分、川端町に位置しています。

また、予約された方は、時間に余裕を持っていかれることを、おすすめします。

店舗情報|鮨たなか(岐阜県岐阜市)

・店名:鮨たなか
・公式HP/SNS:なし
・住所:岐阜県岐阜市川端町13-1 EAST ASANOビル B1F
・電話番号:058-263-6133
・営業時間:17:30~22:00 (完全予約制)
・定休日:日曜日、祝日
・予算:夜のおまかせコース 17,000円(税別)〜(※お飲み物代などによって異なります)
・最寄駅:名鉄岐阜駅から徒歩約15分(約1.2km)
・支払い方法:クレジットカード可(JCB、AMEX、Diners、VISA、Mastercard)


📝お店の公式HPやSNSはありませんので、直接お電話にてご確認ください。

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この記事を書いた人

ブレスのアバター ブレス ブロガー

50代の私自身の実体験を交えた「心地よい暮らしのヒント」をお届けします。
住まいは岐阜県。主なテーマは、『全国の食べ歩き』、『お取り寄せ・贈り物』です。

ドメインの「bless you1111」は『すべての方の人生に祝福を!』という意味を込めました。

このブログを訪れてくださった皆様の人生が、心地よい祝福に包まれますように!

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