【岐阜グルメ】鮨 かのう実食レビュー|夜コースのメニューを紹介

以前からお寿司好きの知人に「岐阜で江戸前寿司を食べられる落ち着いたお店」として紹介していただいて以来、ずっと気になっていた岐阜市美殿町の「鮨 かのう」に念願がかなって、ようやく伺うことができました。

お店は、JR岐阜駅や名鉄岐阜駅からおよそ徒歩15分ほどの場所にあります。
柳ケ瀬商店街の少し奥まった美殿町通り沿いのひっそりとしたビルの2階に佇む、隠れ家のようなお店です。

重厚感のあるお店の扉を開けると、美しいカウンターが目に飛び込んできました。奥からは親方の加納さんが、「いらっしゃいませ」という声とともに温かく出迎えてくださいました。

今回は、私たちがいただいた「夜のおまかせコース」13,200円(税込)の体験を、実際に撮影したお料理の写真とともにお届けします。


この記事が、皆様の岐阜の美味しいお店探しの参考になれば幸いです。

目次

岐阜出身の親方が握る、本格江戸前寿司 


『鮨 かのう』の親方、加納慎也(かのうしんや)さんは岐阜県出身です。

地元である岐阜の寿司店で20年以上、寿司職人としての修業を積んでこられました。そして念願叶い、2020年にご自身のお店『鮨 かのう』をオープンされました。

岐阜は山々に囲まれ、清流・長良川が流れる豊かな風土に恵まれた場所です。親方は、その岐阜の豊かな食材を活かしながら、江戸前寿司と融合させて見事な料理を構成しておられます。

早朝から市場へ足を運び、確かな目利きで魚を仕入れているそうです。店に戻って魚をさばきながら、魚によってはあえて数日間寝かせて、絶妙な熟成度合いにすることでおいしさを引き出すタイミングを見計らっているのだそう。

寿司のシャリには赤酢がブレンドされて使われ、ネタの温度感やシャリの温度を見極めながら一貫ずつ最適なタイミングで提供されています。

実食レビュー|鮨かのう 夜のおまかせコース(13,200円・全18品)の内容

ここからは、私が実際に『鮨 かのう』でいただいた「夜のおまかせコース」13,200円(税込)の内容を、撮影した写真とともにご紹介します。お魚のおつまみである「肴(さかな)」から始まり、最後のデザートに至るまで、およそ17品。とてもテンポよくコース料理が続きました。

1. 銀杏の塩ふり

おまかせコース料理のはじまりは、秋の風物詩「銀杏」が登場しました。

ふっくらとよく実った銀杏は、ほくほくとした食感で、絶妙な焼き加減。塩の振り具合がちょうど良くて、銀杏の甘みとほのかな苦みが引き立ちました。秋の味覚を感じさせる一品でとても美味しくいただきました。

2. 甘海老と茹でタコのお造り

続いて、「タコと甘エビ」のお造りが登場しました。

タコは大変柔らかく煮上げられており、口に含むと、タコの優しい甘みと旨味が広がりました。
そして左に添えられた甘エビは、ねっとりとした身のコクと甘みが口のなかでとろけるようで、とても新鮮な味わい。

右の手前に添えられたワサビをちょっとつけながら、それぞれいただきました。ワサビのツンとした辛みが、タコやエビの甘みをよく引き出してくれます。

二品とも、素材の良さがしっかりと活きた素晴らしいお造りです。

3. 白子のポン酢がけ

三品目は「白子のポン酢がけ」。
さっぱりとしたおろしポン酢に、白子が上品に盛られています。

私は少し白子が苦手で全部は食べ切れないため、今回は一緒に行った友達に食べていただきました。しかし、私も一口いただいてみると、クリーミーな白子のコクと、ポン酢の酸味がよく効いていてさっぱりといただくことができました。上に散らされた薬味もほろ苦く、アクセントになって良い仕事をしてくれています。

「美味しい!」と嬉しそうにいただいていました。何しろ白子が大好物なので、幸せそうな表情を浮かべてくれました

4. 秋刀魚(さんま)の焼き物

四品目は、おつまみの最後の一皿です。
まさに旬の「秋刀魚の焼き物」。
炭火で丹念に焼かれた香ばしい香りが、食欲をそそります。
お皿にちょこんと二切れ重ねられた盛り付けも、なんとも愛らしいではないですか。

一口いただくと、秋刀魚ならではのほろ苦さと、よく肥えた脂の旨みが口いっぱいに広がり、秋ならではの贅沢な味わいです。噛み締めるほどに、秋刀魚本来の甘みが口の中に広がっていきます。

私にとっては、今季初の秋刀魚でした。
もう一切れも続けて口に運び、秋の味覚を堪能しました。

5. 紋甲イカの握り

こちらからがお待ちかねのお寿司になります。

最初の握りは、ねっとりとした粘り気が感じられる新鮮な「イカの握り」です。身が厚くコリコリとしていて、素材の新鮮さが伝わってきます。

私は普段、お寿司は醤油をつけて食べるのが好きなのですが、今回は親方の加納さんおすすめで「このイカはぜひ岩塩で召し上がってみてください」とのこと。
お勧めされるままに口に運ぶと、岩塩によって引き出されたイカの甘みと風味の美味しいこと。

「なるほど、岩塩とイカって合うんだなぁ」という新鮮な発見でした。岩塩だけで充分美味しくいただけました。

6. 鯛(タイ)の握り

続いて「鯛の握り」です。


こちらの鯛は数日間丁寧に寝かせることで、鯛の身本来の旨味とコクが引き出されています。

魚によっては数日寝かせることもあるそうで、このような魚の寝かせ方や、江戸前寿司特有の仕込みは、熟練の技術を持った職人さんでないと見極められないため、江戸前寿司店でこのような仕事を見るたびに、私は親方の技術に深く敬意を払わずにはいられません。

赤酢を使ったシャリの酸味と、鯛の白身の繊細さが絡み合って見事です。
鯛の上にちょこんと載せられた、赤みの部分。部位は定かではありませんが、一緒にいただくことで味に奥行きが生まれていました。
お味の方は、寝かせた鯛の身の柔らかさとコクと甘みが絶妙に引き出され、とても美味しかったのが印象に残っています。

7. 小肌(コハダ)の握り

個人的に江戸前寿司の職人さんの腕がよく現れるように思う、光り物がきました。
私の好きな「コハダの握り」の登場です。

こちらも一口でいただくと、締め具合が抜群。身が酢でキリッと締まっているのに、とても柔らかでコハダ本来の脂と甘みが良い塩梅に引き出されています。

お酢の酸味とコハダの旨味が絶妙なバランスで、やみつきになる一貫でした。

8. 赤身マグロの握り


続いて、お寿司の主役とも言える、「マグロの赤身」が登場。

いただくと、マグロのねっとりとした舌触りが抜群で、シャリとのバランスが絶妙です。
わさびのアクセントもよく効いて、マグロのねっちりとしたとろみや甘みと融合しながら、心地良く胃の中に収まっていきました。
素材そのものの旨味が、じんわりと体に染み渡っていくような美味しさです。

9. 車海老の握り

こちらは、綺麗に真っ赤に茹で上がった車海老の背中が凛々しい「車海老の握り」です。

一口頬張ると、海老の背中に塗られたタレが海老の芳醇な甘みを引き出し、口いっぱいに広がりました。

海老の弾力のある身の歯ごたえと甘み、そしてタレが絶妙に融合し、酸味のきいたシャリとともに渾然一体となって口の中でほどけていく、実に贅沢な一貫でした。

10. ノドグロの握り

そして、今回の「夜のおまかせコース」の中で、私が一番盛り上がった「ノドグロの握り」の登場です!

写真のように表面が炙ってあり、ノドグロの脂がじわっと溶け出した状態で差し出されました。
見た目も立派で、一口で口に運んだ瞬間、炙られた身の香ばしさと白身の脂が口の中でトロリととろけていき、その美味しさに感嘆しました。

シャリの甘酸っぱさとわさびが、ノドグロの甘みを引き締めてくれて、良い仕事をしてくれています。

私自身、ノドグロは好物なのですが、『鮨 かのう』の「ノドグロ握り」の味わいは、印象深かったです。

11. ウニの軍艦巻き

「ウニの軍艦巻き」が登場。

ウニはこの日は北海道産でした。一口食べると、濃厚なウニの甘みが口いっぱいに広がります。
磯臭さがまったくなく新鮮さが際立ち、澄んだ味わいです。

外に巻かれているパリッと香ばしい焼き海苔が、シャリとウニをバランスよく包み込み、口の中で良い塩梅に調和して収まっていきました。

12. マグロの中トロ漬け握り

ここで、不動の人気を誇る「マグロの中トロ漬け握り」が出されました。

見るからにとろけるような身をしたマグロを、一口で口に含みました。思わずそのまま飲み込んでしまいそうなほどの身の柔らかさで、噛むとスッと溶けるような食感です。

じっくりと漬けられたタレのコクと漬け具合も絶妙で、赤身のコクのある旨味と、よくのった脂がほどよい塩梅でした。
言うまでもなく、大満足の一貫です。

13. アジの握り

次は、見た目にも美しい「アジの握り」です。

アジの身に繊細な切り込みが入れられており、特製のタレ(醤油)がサッとかけてありました。
一切の臭みがなく、新鮮さがひと目でわかる見事な身の締まり具合です。

口に含むと、青魚らしい力強い旨味が広がり、噛むほどにほんのりと上品な甘みが溢れ出て、シャリとの一体感が絶妙でした。

14. 特製・マグロトロの軍艦巻き

さらにマグロトロをたっぷりと叩き、薬味として芽ねぎをあしらった「特製・マグロトロの軍艦巻き」が登場。

貫禄のある見た目も美しく、口に含むと、とろけるようなマグロの脂と香ばしい海苔の風味がたまりません。
また薬味の芽ねぎの苦味とシャリシャリした食感が心地よく調和し、美味しいことといったらなかったです。

15. 穴子の握り

握りの最後を飾るのは、こちらも江戸前寿司の仕事が際立つ「穴子の握り」です。

お箸で持つと崩れそうになるほど、繊細に握られていました。
じっくりと時間をかけて煮込まれた穴子は、口に入れた途端に溶けていくほどの柔らかさ。
甘辛い自家製のツメ(タレ)も絶妙で、穴子との一体感がお見事でした。

私は穴子の握りが好物なので、こちらは最後にお代わりをしました。

16. マグロの軍艦巻き

コースの終盤は「マグロの軍艦巻き」です。

実はこちら、コースの厚焼き卵が出される代わりにいただいたものです。私は甘い厚焼き卵が苦手で、昔からお寿司屋さんに行くたびに、卵はなしでお願いしていました。

こちらのお店でも、事前に甘い卵があまり食べられない旨をお伝えしたところ、快く代わりとしてこの軍艦巻きを出してくださったのです。

マグロの身がとても柔らかく、脂がよくのっていて、本当に美味しい軍艦巻きでした。お店の方の細やかなお心遣いに、感謝の気持ちでいっぱいです。

17. アサリの赤だし & 18.デザート

最後に出てきたのは、温かい「アサリの赤だし」です。
濃厚なアサリの出汁がコクのある赤味噌とよく調和しており、お寿司をたくさんいただいた後の胃袋に深く染み渡ります。ほっと心と体が温まりました。

そしてもう一品、デザートとして柑橘系のシャーベットをいただきましたが、こちらはうっかり写真を撮り忘れてしまいました。お味の方は、コース料理の最後を飾るにふさわしい、お口直しにぴったりのさっぱりとした食感のデザートでした。

ここまでが、私が実際に『鮨 かのう』でいただいた「夜のおまかせコース」の内容です。

岐阜だからこそ実現できる高いコストパフォーマンス 

カウンター8席で味わう、落ち着いた空間と細やかなおもてなし

私がいただいた「夜のおまかせコース」は、おつまみから始まり、お酒の肴(さかな)に合う上品な小鉢がいくつか続きました。

一品一品出されるたびに、「こちらは、数日間寝かせて味をじっくりと染み込ませたものです」など、素材に対するこだわりを親方の加納さんが丁寧に説明してくださいました。こうした職人のこだわりを直接伺いながらいただくと、料理をより深く味わえます。内容はどれも江戸前寿司ならではの丁寧な仕事を感じさせるものばかりで、満足度が高かったです。

また、こちらのお店はお酒のラインナップも充実していました。岐阜県内の地酒(日本酒)から、季節の移り変わりに合わせて仕入れる限定の銘酒、さらにはワインやシャンパンに至るまで、こだわりを持って取り揃えていらっしゃるそうです。

店内はカウンター8席のみの洗練された空間で、職人の手仕事を間近で楽しめる特別な時間でした。

あえてBGMは流しておらず、親方の加納さんがお寿司を握る音や、時折交わされる親方や女将さんとの会話の心地よさが引き立ちます。私たちはお酒ではなく温かいお茶をいただいていたのですが、女将さんが湯呑みのお茶の量を絶えず気にかけてくださいました。お二人の細やかな気配りと、少し照明を落とした落ち着いた空間も手伝って、最後までゆったりと心地よい時間を過ごすことができました。

厳選された上質な素材を贅沢に使ったコースでありながら、お値段は13,200円(税込)。

このコストパフォーマンスは、岐阜という土地だからこそ実現できる強みのように感じます。もし都心部で同じ内容でいただくなら、さらに上の価格帯になっても不思議ではないと感じました。

立ち食いの姉妹店「立喰寿司 かのう」も人気!

こちらの『鮨 かのう』には、2025年6月にオープンした姉妹店「立喰寿司 かのう」があります。
加納さんの江戸前寿司を、より手軽にいただけるとあって、オープン時から人気を集めています。

実は今回、『鮨 かのう』へ向かう途中で道を勘違いして、最初に「立喰寿司 かのう」の店舗へ迷い込んでしまいました。場所を伺うためにお店の扉を開けたところ、店内はすでにお客さんで満席となっており、とても活気がありました。その様子を拝見して「こちらもぜひ行ってみたい」と感じたので、次回はカジュアルに立ち食いの方も体験してみたいと思います。

今回ご紹介している『鮨 かのう』は、完全予約制で、落ち着いた時間をゆったりと楽しめる空間です。
一方、姉妹店の「立喰寿司 かのう」は、予約なしでふらりと立ち寄れる気軽さが魅力です。
シーンによって使い分けができるのが嬉しいですよね。

姉妹店『立喰寿司 かのう』店舗情報

・住所:岐阜県岐阜市御浪町16

・電話番号:070-5280-7102

・営業時間:18:00〜スタート(売り切れ次第終了)
・予約:不可(来店順でのご案内となります)

店舗情報|鮨 かのう(営業時間・アクセス・予約方法)

今回訪問した、本館『鮨 かのう』の店舗詳細はこちらです。
完全予約制のため、お電話または予約サイトにてご予約の上お出かけください。

・店名:鮨 かのう
・公式SNS:Instagram(@sushi_kano_okm_
・住所:岐阜県岐阜市美殿町13 アークビル2F
・電話番号:058-265-8008(または050-5872-2044で予約可)
・営業時間:18:00〜24:00(最終入店 20:30まで)※夜営業中心・完全予約制
・定休日:日曜・祝日、その他不定休あり(事前にお問い合わせください)
・アクセス:名鉄各線「名鉄岐阜駅」から約826m、JR各線「岐阜駅」から徒歩約10〜15分
・支払い方法:クレジットカード・各種電子マネー可。
※QRコード決済(PayPay等)は利用できません。


📝 SNS(Instagram等)案内 上記は2026年7月時点の情報です。最新情報は公式Instagram(@sushi_kano_okm_)または直接お電話にてご確認ください。

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この記事を書いた人

ブレスのアバター ブレス ブロガー

50代の私自身の実体験を交えた「心地よい暮らしのヒント」をお届けします。
住まいは岐阜県。主なテーマは、『全国の食べ歩き』、『お取り寄せ・贈り物』です。

ドメインの「bless you1111」は『すべての方の人生に祝福を!』という意味を込めました。

このブログを訪れてくださった皆様の人生が、心地よい祝福に包まれますように!

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